廊下に設置しているツイン蛍光灯のダウンライトが、数年前から不調になっているのをだましだまし使っていました。ツイン蛍光灯を新しいものに交換すれば治る単純な話なのですが、ツイン蛍光灯は割高感がある上に蛍光灯の製造自体が2027年末に禁止になることも考慮して、照明器具自体をLED対応の製品に交換することにしました。
ダウンライトは交換用の製品が多数発売されているため、天井の穴のサイズさえ間違えなければ交換作業は大して難しいことではありません。ダウンライトはサイズや種類による違いはあるものの概ね 2,000円から 4,000円程度で手に入れることが可能です。
このページでは既設の古いダウンライトを取り外して新しいLEDダウンライトと交換する方法を写真付きで詳しく紹介しています。ダウンライトの取り外しと取り付け作業には電気工事士の資格が必要です。したがって、本記事の内容は電気工事士の資格をDIY目的で保有している方に向けたものになります。すべての作業は自己の責任に基づいて安全に行ってください。

ダウンライトを交換する前に
【重要】適合サイズを事前に確認する

新しいダウンライトを購入する前に、現在お使いのダウンライトのサイズと形状を確認します。サイズは特に正確に測る必要があります。サイズを間違えてしまうと一手間加えない限りそのままでは交換できません。
ツイン蛍光灯が使用されているダウンライトは本体の筒が深いタイプになっています。このような本体が縦に長い深型のタイプは、売れ筋の一般的なLEDダウンライト(浅型)やLED電球使用タイプのダウンライト(深型)に問題なく置き換えることができます。
しかし、LEDダウンライト(浅型)が最初から付いている場合は、深いタイプを取り付けようとしても断熱材や木材(梁、野縁、野縁受け)等の影響で天井裏に収まらない懸念があります。こういう問題が起こらないかどうかを含めて事前にしっかり検討しておくことが重要です。

ダウンライトは一般家庭では「100mm」「125mm」「150 mm」サイズのいずれかが使用されていることがほとんどです。既設の照明器具と同じサイズの製品を用意します。そうすることで既設の器具を新しい器具に置き換えることができます。
これらはパッと見て区別できるように思いますが、きちんと測定しなければなりません。電工を業としている方ならともかく、われわれ一般人のDIYでは「150mm」を「125mm」と誤認するようなことが普通に起こりえます。なぜなら、照明器具の手前に輪っか状のプレートが付いており、そこを測っただけでは天井に開いた穴のサイズが正確に測れないからです。
器具をすべて外してから測定しても構いませんが、上の写真のように少なくとも穴のサイズが測れる状態にしてから天井穴のサイズを測定すればOKです。そうすることで上の例であれば「150mm」サイズが付いていることが確実に分かります。
なお、手前のプレートの取り外し方は別の項目において写真付きで紹介しています。
必要な工具を確認する
必要な工具は以下の通りです。
【必須の工具】
・マイナスドライバー(電線の取り外しに使用する)
・VVFストリッパー(芯線の剥き直しに使用する)
・検電器(安全を確保するために使用する)
【使うこともある】
・プラスドライバー(一部のダウンライトの取り外しに使用することがある)
必要な工具は照明器具によって異なることがあります。
この他、懐中電灯/LEDランタン/ヘッドライト、軍手、安全メガネ、ウエス、掃除機などを用意しておくと安全かつ便利に作業を進めることができます。



最適なダウンライトを用意する

今回はパナソニック(Panasonic)の「ダウンライト LED φ150 本体 白(NNN 61514WZ)」を選びました。購入時の参考価格は1個あたり1,517円です。別々の場所に2個ずつ使用する予定で4個購入しました。
こちらはLED電球を別に取り付けるタイプのダウンライトです。口金のサイズはもっとも普及しているE26口金です。ダウンライトの交換作業自体はLED電球型であろうとLEDチップ実装型であろうとほとんど同じです。付け方は大して変わりません。
同じようなタイプで高さの浅い「ダウンライト LED φ150 本体 白(NNN61517WK)」もあります。そちらは広範囲に光を届けたい場所で使用するタイプになります。今回は廊下で使うのに適したものを選びました。
当初は普及しているLEDチップが実装されているダウンライト(球の交換不可のもの)を購入する予定でしたが、LED電球タイプは光量(40W/60W)や色味(電球色/昼白色/昼光色)をいつでも簡単に変えられます。
通常のLEDダウンライトは球切れ(チップの一部が故障)等が起こると本体を丸ごと交換する必要性が生じます。LED電球タイプのダウンライトであれば球切れが起こったとしても誰でも簡単に交換ができます。ダウンライトは後のメンテナンス性を考慮することが肝要です。

こういう製品は一般の方が購入するものではないのでひじょうに簡素な梱包になっています。けれども、ダウンライトは単純な構造の製品なのでまったく問題ありません。

同梱物は簡易説明書、電源接続部(黒いパーツ)、本体(傘の部分)だけです。
本体のツメを折り畳んでいるPPバンド(白い紐)は取り付ける直前まで付けたままにしておきます。以下の写真では説明のためにPPバンドを外しています。

本体の横にある2本の爪が天井の中で石膏ボードに引っかかって固定される仕組みです。このツメは2本の製品もあれば3本の製品もあります。
既設のダウンライトを取り外す時はツメの本数をよく確認してツメをしっかりと押し上げてから外すようにしないといけません。ダウンライトを天井から無理やり引っ張るとツメが引っ掛かって石膏ボードを割れてしまいます。そうなると補修が大変です。

製品の仕様は、100V、50/60Hz、消費電力量12.9W(光源1×12.9W)、ta30℃ です。
「断熱材施工不可」と注意書きがあるように、ダウンライト直上に断熱材を被せてはいけません。天井内に断熱材がある場合は断熱材を押し上げて一定の空間を確保します。
ちなみに、このダウンライトはかなり前に交換しようと購入しておいたものなので、製造年が2022年になっています。購入時点は製造1年以内のものが届いたと記憶しています。

こちらは電源線を接続する部分です。下側が電球の差し込み部分になっています。この部分は本体(白い傘の部分)に取り付けます。
この写真の場合はVVFケーブル1.6の2芯(黒白)を左側に接続します。上の「N」に白線を、下に黒線を接続します。
右側の「送り15A」とある方は、送り線を接続します。複数のダウンライトを数珠つなぎのようにする際に送り側に黒白をつないで、向こう側の器具の電源側に黒白をつなぐかたちになります。
なお、照明器具によっては白線を繋ぐ方に「W(ホワイトのW)」と印が付いていることもありますが「N」と同じ意味です。

黒いパーツは黒色の突起(本体と一体)と銀色の突起(可動する金属部分)を、本体上部の切り欠きに合わせて嵌め込みます。黒い突起を先に嵌めておいて、後から銀色の突起をパチンと音が鳴るまで押し込みます。

黒い部分を本体にしっかりと嵌め込みます。この状態で黒い部分を持ち上げてもガタガタしません。

内側から見ると奥に電球を差し込むところがあります。
電球タイプのダウンライトはLED電球も忘れずに用意する

LED電球を使用するタイプのダウンライトは、光量や色味を選べるところに一番の魅力があります。人感・明暗センサー付のLED電球を選ぶこともできます。
購入時の参考価格はアイリスオーヤマの「LED電球 口金直径26mm 60W形相当 電球色 2個パック(LDA7L-G-6T62P)」が1,060円、オーム電機の「LED電球 E26 40形相当 人感・明暗センサー付き 電球色(LDA5L-G PIR6 06-5587)」が1個あたり732円でした。
古いダウンライトを取り外す手順
ダウンライトの外枠を取り外す

ダウンライトの取り外し方法は機種によって細かい点が異なります。もっとも重要なことは作業の前にブレーカーを落としておくことです。そして、検電器を用いて電気が来ていないことを何度も確認します。!!感電注意!!
今どきのLEDダウンライトは本体を下側にゆっくりと引き下げて、ツメが見えてきたらツメを上方向に抑えるようにして引き下ろしていきます。また、電源ユニットがダウンライトの円形の部分よりも大きいことがあるので、石膏ボードを壊さないように本体を穴から傾けて取り出します。
ここでは松下電工のナショナル(National)ブランドの製品である「HLA1345T」を例に挙げて取り外し方法を見ていきます。これはLED器具が出てくる前の製品です。古い家はこういう製品が今でも付いている可能性が高いです。
今回は同じダウンライトを二つ取り外して新しいものに交換します。後日、別の廊下も同様にダウンライトを交換する予定です。作業はどれも同じなのでひとつだけ例に挙げて紹介しています。
まず、ツイン蛍光灯をひねって取り外します。次に、この機種の場合は手前のリング状のパーツを外していきます。リングと天井の隙間に指を入れて少しだけ下に引き下げます。

そうすると左右に金属の引っ掛け金具が付いていることが分かります。ダウンライトを下にゆっくりと引き下げながら、この針金のような引っ掛け金具をダウンライト本体の突起から取り外さないといけません。

手前のリングをゆっくりと引き下げていくと針金状の引っ掛け金具が途中で引っかかるところがあります。そこで引っ掛け金具を本体から外します。
銀色の筒状のパーツも一緒に外れてきますので注意してください。

写真の中央部分に三つの突起が見えています。ここに引っ掛け金具が引っ掛かっていました。それを外すと白リングと銀の筒が両方とも外れて、写真のような白い本体が現れます。
ダウンライトの内側を取り外す

本体の内側を覗き込むと両側にT字の穴が開いていて、そこに銀色のツメが付いているのが分かります。
このツメを指で中心方向に摘まんで上側に引き上げていきます。左右交互に少しずつ上げるのがよいと思います。
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| 1.銀のツメをギュッと摘まむ | 2.そのまま上にスライドさせる |
この銀のパーツの向こう側にある部分が石膏ボードを押さえる働きを担っています。ですから、銀のツメを引き上げるごとに本体の白い筒が下に降りてきます。本体を手で押さえながら作業を進めてください。

銀のツメをT字の上の部分から引っ張り出した状態です。両側のツメを外すと本体の白い筒が落ちてきますので手でしっかりと保持しておいてください。頭の上に落ちると大変危険です。
ダウンライトの電線を取り外す

こちらがダウンライト本体の頭部分です。この例の場合は電源側だけに電線が接続されています。
お家によっては送り側にも電線が接続されていることがあります。その場合は送り側の電線が別のダウンライトに繋がっているということです。

透明のシリコンカバーを除去した上で、電線外し穴にマイナスドライバーを差し込んで電線を外します。
「電源」という印字の「電」と「源」の間の溝にマイナスドライバーを突き立てて黒白の電線を引っ張ると電線が取り外せます。
これで天井側から古いダウンライトを外すことができます。取り外し作業は以上です。
【補足1】最近のLEDダウンライトを取り外す

新しいLEDダウンライトは2本または3本のツメで天井の取り付けられています。ダウンライトを少しだけ下方向に引っ張り出すとツメが見えます。
爪の本数を確認してから各ツメを押さえた状態で本体を下に引き出します。LEDダウンライトは本体の上部に電源ユニットが付いています。この電源ユニットは円形のダウンライトの外側にはみ出すように付いていることが多いので、何も考えずに真下に引き下ろすと石膏ボードを割ってしまいます。
ダウンライトを途中まで引き出したら、電源ユニットがぶつからないように本体を傾けながら天井の穴から引っ張り出す必要があります。
【補足2】最近の電球交換型ダウンライトを取り外す

今回取り付ける電球交換型のダウンライトは、2本のツメで固定されているので本体を少しだけ下方向に引っ張り出した後に、ツメをしっかり押さえつけながら引き下ろすと取り外せます。
新しく取り付けるダウンライトを含めて、電球を交換するタイプのダウンライトは頭の部分に電線を取り付ける部品があります。黒線と白線が差し込まれている部分のすぐ下に配線外し穴がありますので、そこにマイナスドライバーをぐっと突き立てることで配線を外すことができます。
このダウンライトの詳しい形状は製品を紹介している上の項目に戻って確認してください。
小さな電球が取り付けられているダウンライトは、電球を外した後に奥のネジを外してから外枠を引っ張り出さないといけないものもあります。気が向いたらそのうち写真と実例を紹介しようと思います。
【補足3】ダウンライトの形状と構造を考える
ダウンライトは様々な種類のものが販売されてきました。したがって、既設のダウンライトの外し方が分からないというケースが出てくるかもしれません。
しかし、どのようなダウンライトが取り付けられていようとも、既存の様々なダウンライトの外し方を理解した上で、現物の構造と形状をよく観察すればどうやって取り外せばよいのかが自ずと見えてきます。
DIYの極意は失敗を恐れず試行錯誤することです。そうすることでノウハウが蓄積されていきます。むろん、法令を遵守することは当然のことで、それに加えて安全に最大限の注意を払って作業を進めることが大切です。
新しいダウンライトを取り付ける手順
新しいダウンライトの取扱説明書を確認する

ダウンライトを購入すると簡易な取扱説明書が付属しています。そちらを読むと取り付け方法と注意事項が記載されています。内容を必ず読んでください。
パナソニックのような大手企業の製品は公式Webサイトにも説明書がアップされています。
傷ついた古い芯線を新たに剥き直す

天井から剥き出しになった電線の芯線(先端の銅の部分)をよく見てみると傷が付いていることが分かります。これは既設のダウンライトに差し込んで使用していた時の傷です。芯線はこのまま再接続するのではなく新たに剥き直してから接続します。
VVFストリッパーで芯線の際の被覆の部分から切り落として、新たに指定された長さの芯線を露出させます。通常の器具はどれも大体 1.2 mm ですが、今回の照明器具は 1.5 mm という指定があります。1.5 mm を測って芯線を剥き直してください。

黒と白の電線を間違えずに本体の差し込み穴に差し込みます。黒と白を絶対に間違えてはいけません。暗いので懐中電灯で確認してください。
電線を差し込んだら奥まで差し込めているか、抜けないかどうかを確認します。また、芯線が器具の外に露出していないことも確認します。
ダウンライトを天井の穴に収める

ダウンライトをツメをしっかり押さえた状態で天井の穴にゆっくりと収めていきます。石膏ボードを壊さないように注意が必要です。
野縁や野縁受けなどの木材が入っている箇所は、ダウンライトのツメが引っ掛かることがあるので穴の中もよく確認してください。

ダウンライトが天井にぴったりと付いたら、隙間がないかどうか、縁の部分がズレていないかどうか確認します。問題がなければダウンライト本体の取り付け作業は完了です。
あとは電球を入れて点灯テストを行います。
電球を取り付けて点灯状況を確認する

今回は60Wの電球色のLED電球を取り付けました。廊下は40Wでも十分ですが、数年前から買い置きしていた電球を使うことにしました。
ブレーカーを上げて壁のスイッチを入れます。

新しいダウンライトは問題なく点灯しました。既設のものと変わると雰囲気もまったく異なります。新しいものはひじょうに素晴らしいです。LED電球は廊下なら40Wの光量でも十分です。60Wは眩しすぎるかもしれません。
ツイン蛍光灯は13Wでしたが、LED電球は60W型相当で6.9Wということで、消費電力はおよそ2分の1になりました。劇的な節約にはなりませんが蛍光灯よりは幾分マシです。
またツイン蛍光灯は今どきホームセンターに取り扱いがないこともあり、仮に売っていたとしてもひじょうに高額で1本あたり2,000円近くすることがあります。LED電球であれば1個500円前後です。そういうことを考えるとLED電球交換型のダウンライトに交換することは、蛍光灯製造終了を目前ということも加味して最善の選択といえるでしょう。
LEDチップが実装されたダウンライトも 100 mm サイズは1,500円程度で手に入りますし、150 mm サイズは2,700円程度で手に入ります。これらは当然のことながらLED電球は不要です。照明器具の交換だけで済むという簡単さが魅力です。
ただ、いずれにしても慣れない内は明るさや色が合わないといったことが起こるかもしれません。しばらく経って何か気に入らないといった場合でも、LED電球交換型のダウンライトはLED電球を別の種類に交換するだけで済みます。交換は誰でもできます。そういうところが最大の利点といえます。


















