もはやアウトドアショップのようになりつつある100円ショップのセリア。そのセリアから2020年の春も次々に新アイテムが登場しています。
以前、セリアのマルチツールを紹介しましたが、今年また新しいマルチツールが発売されました。それが「サバイバルツールカード」です。サバイバルという言葉がアウトドア好きの方々の心をくすぐります。
このツールの本体サイズは以前発売されたマルチツールよりさらに小さくなっています。しかも付属の台座がスマホスタンドとしても機能するという優れものです。
セリア「サバイバルツールカード」の概要
マルチツールは栓抜きやドライバーなどの機能が搭載されています。カードタイプのマルチ-ルは薄くて小さい中にいくつかの機能が凝縮されている点に魅力があります。
昨年発売されたセリアの「マルチツール」には10個の機能が搭載されていました。新製品の「サバイバルツールカード」は「マルチツール」よりも小型になっているためか、機能が5つのみとなっています。小型軽量化と引き替えに機能を限定しているようです。
ここからは新発売の「サバイバルツールカード」の基本情報を確認していきましょう。
製品情報
品名 | サバイバルツールカード |
シリーズ | CAMP LIFE TOOL |
機能数 | 5 |
機能 | オープナー、レンチ、マイナスドライバー、スタンド角度調整、定規 |
サイズ (実測値) |
本体サイズ:高さ(縦)約40mm × 幅(横)約59mm × 厚さ約1mm 台座サイズ:高さ(縦)約86mm × 幅(横)約55mm × 厚さ約2mm ケースサイズ:高さ(縦)約69mm × 幅(横)約99mm |
重さ (実測値) |
約29g(本体:約19g、台座:約6g、ケース:約4g) |
材質 | 本体:ステンレス、台座:ポリプロピレン ケース:ポリウレタン 付属品:台座、革調ケース(ブラック) |
製造国 | 中国 |
発売元 | 松野工業株式会社 |
セリアの「サバイバルツールカード」は、アウトドア用品のコーナーに置かれています。ただ、以前発売された「マルチツールカード」はキッチンコーナーの栓抜きがあるところに置かれていることもあります。アウトドア用品コーナーになければキッチンコーナーも確認してみてください。
「サバイバルツールカード」の機能一覧
1)オープナー
缶切りが付いています。プルタブのない缶詰があれば使用できます。
ただし先端部はほとんど尖っていません。市販の缶切りと比べると作りは劣ります。
2)レンチ
六角レンチが4サイズ分付いています。サイズは#2、#4、#6、#8となっていますが注意が必要です。表記が間違っているかも? ネジの規格「M2」「M4」などと対応しているのかとも思ったのですがどうやら違うようです。
サイズの単位はミリだと思うのですが、#4の一辺を測ると3mm程度で、はまるボルトの幅は約6mmになっています。同じように#8の一辺を測ると6mm程度で、はまるボルトの幅は約10mmになっています。
すべて測定すると、カードの窪みの幅が#2は4mm、#4は6mm、#6は9mm、#8は10mmとなっていました。それぞれのサイズに適合する六角ボルト頭部または六角ナットがはまるようになっています。ここでいう六角ボルト頭部というのはボルトの対角寸法(角から角の寸法)のことではなく二面幅(辺と辺との間の寸法)のことです。私にはボルト等の知識はないので表現が適切でないかもしれません。間違っていたらすみません。
なお、ダイソーのマルチツールはボルトの寸法が正しく記載されています。
3)マイナスドライバー
定規の左端にマイナスドライバー機能があります。ドライバーのマークとともに「EYEGLASS(メガネ)」という表記があるのでメガネ用と思われます。
試しにメガネのヒンジに当ててみましたが、ドライバーが大きすぎて使えませんでした。何かをこじることに使うくらいしか用途は見出せません。
4)スタンド角度調整
本体と台座を組み合わせてスマホスタンドとして使用することができます。サイズ調整は2段階です。
実際にスマホを置いてみましたが普通にスタンドとして使えました。Pixel3やiPhone8などのスマホであれば問題なく立てかけられます。タブレットは無理です。
ただし、台座部を何度も繰り返しスタンドとして使用すると台座の折り曲げ部がちぎれてしまうかもしれません。
5)定規
4cmの定規が付いています。出先で小物の寸法を軽く測る程度なら使えそうです。
念のために別の定規(文房具)で測定してみると若干の誤差があるようです。0cmのメモリ線の外側(左端)から4cmのメモリ線の内側(左端)までがちょうど4cmになります。
マルチツールがさらに小型軽量になった!
セリアの「サバイバルツールカード」本体はポリプロピレン製の台座に収められています。カード本体に空いた穴と台座の突起が2箇所ではまっているため振っても簡単に落ちないようになっています。
こちらが台座の裏側です。台座をスマホスタンドとして利用する際は台座の各部(3箇所)を表側に押し上げます。
この製品にはカードケースが付属しています。
本体は台座ごとカードケースにぴったり収まります。
本体を台座から取り外した状態です。
本体はかなり小さいです。本体サイズは高さが約40mm、幅が約59mm、厚さが約1mmです。重さは約19gです。100円ショップで購入できるマルチツールの中でもっとも小さい製品と思われます。
機能の表記がベージュのような色で簡潔に記載されています。
裏面には何も記載はありません。
こちらがカードを取り外した状態の台座部です。カード収納時に突起がカード側にはまるようになっています。また折り曲げできる部分が薄くなっています。
こちらが台座の裏側です。
スマホスタンドとして使用する場合はカードを収納した状態で台座の各部を押し上げます。
それから台座の突起を本体の穴にはめ込みます。スマホスタンドは2段階の調整が可能です。本体の穴は上下に二つ空いています。
スマホスタンドの傾斜を先ほどよりも緩やかにした状態です。
本体上部の穴に台座を固定しています。
スマホをスタンドに置いてみました。台座を直角に近い状態で固定しています。
一般的なサイズのスマホ(Pixel 3やiPhone 8)は特に問題なく固定できます。写真では画面の反射を避けるためにあえて裏側を向けています。映像等は普通に見ることができますが、スマホを押さえている部分が画面に若干はみ出ます。
スマホの背面はカード本体によってしっかりと支えられています。ただし、あくまでも簡易的な機能と考えたほうがよいです。
なお、台座部はポリプロピレン製のためスマホを押し込むと台座ごと滑ります。そのため、ボタンを頻繁に押すゲームなどには適していません。
ダイソーのマルチツール(カード型&キーホルダー型)と比較してみました。いずれも黒いと塗装がクールな印象を与えます。
セリアの「サバイバルツールカード」をダイソーのマルチツール(カード型)に重ねてみるとその小ささが分かります。コンパクトさには目を見張るものがありますが、小さい分だけ機能は限定されています。
セリアの「サバイバルツールカード」は、機能の少なさに難があるものの、小型軽量という点は魅力的です。なお、実際に活用できる機能は定規とレンチとスマホスタンドくらいかもしれません。それでも、マルチツールにはロマンがあります。
多機能なマルチツールが欲しい方にはダイソーの「マルチツール(カード型)」か、値段は高いですが有名メーカーのマルチツールをおすすめします。
カード型のマルチツールは色々な機能が一枚のカードに集約されているという点がとにかく格好良くて魅力的なのです。はっきり言うと実用性よりもロマンです!!