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無垢ダイニングテーブルをオレンジオイルでメンテナンス

無垢テーブルのリフィニッシュ DIY・工具
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 無垢のダイニングテーブルを長い間お手入れをせずに使用してきました。その結果、天板が汚れでくすんだ状態でした。先月、さすがにこれはいけないと思い立ってメンテナンスをしてみました。

 実際にお手入れしてみると簡単なヤスリ掛けとオイルの塗布だけでも見違えるようなりました。汚れを落とす作業は時間がかかりましたが、オイル塗りはとても心地よい作業でもありました。

 これは正直やって良かったと思いました。ダイニングテーブルが綺麗だと食事も美味しく感じられます。お掃除やお手入れは単に物が綺麗になるというだけでなく、心をスッキリとさせてくれるものであるような気がします。

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無垢ダイニングテーブルのお手入れ

テーブルの材質や汚れ具合を把握する

無垢ダイニングテーブルの汚れ

 私は毎日の食事に無垢のダイニングテーブルを使用しています。このテーブルはもう随分長い間使っていますが、布巾で拭く以外にお手入れらしいことをしていませんでした。ずっと前からメンテナンスをしようと思いながら時間だけが過ぎていました・・・・・・。

 自粛期間のときに家に長いこと居るようになってから、天板が汚れていることや天板の艶がなくなっていることがとても気になるようになりました。そういうこともあって、メンテナンスをすることにしました。

お手入れに必要なものを揃える

オイル仕上げに必要なもの

 無垢のテーブルをメンテナンスするに当たって最低限必要なものを準備しました。写真にあるものを用意すればちょっとしたお手入れは問題なく行えると思います。

(1)オイル(今回はオレンジオイル)
(2)紙ヤスリ(中目から細目まで複数)
(3)ウエス(2枚)
(4)当て木(ヤスリ用)

ハワードのオレンジオイル

 Howard(ハワード)のオレンジオイルはアンティーク家具のケアから楽器のメンテナンスまで幅広く使われている有名なオイルです。このオイルには天然オレンジオイルとミネラルオイルが配合されており、木製家具や木製製品の汚れ落としやツヤ出し、それから乾燥防止といった用途で使われています。

 フタを開けただけでオレンジの爽やかな香りが漂ってきます。オイルは木部に塗布するとスッと浸透していき、乾燥するまでの時間も比較的早いです。オイル塗布後はしばらくオレンジの匂いがしますが、次の日には分からないようになります。

 このオイルはギターを弾いている人なら皆知っているような有名な製品です。どこの楽器屋さんにも置いてあります。大きなサイズも販売されていますが、一番小さなサイズ(140ml)で十分です。

ケンスミスのワックスポリッシュ

 オレンジオイルと合わせて家にあった蜜蝋ワックスも用意していました。

 この蜜蝋ワックスはKen Smith(ケンスミス)の「Classic Wax Polish」という製品で楽器用ポリッシュです。このポリッシュはギターの指板のケアによく使われている定番商品のひとつです。

 中身は蜜蝋とレモンオイルに加えて他の天然オイルが配合されているようです。柑橘系のフレッシュな香りがします。私のお気に入りの製品です。

 このワックスは蜜蝋系ということもあって粘度が高く、麺棒や爪楊枝で掬い取ってから塗布する必要があります。また、塗る量が多すぎるとベタベタになるので、少量をウエスにとって伸ばしながら塗ることをおすすめします。

 なお、今回はオレンジオイルだけで問題なくツヤ出しができたので使用しませんでした。蜜蝋で仕上げたいという方は、オレンジオイルで汚れを除去した後に使ってみるのもよいかもしれません。

紙やすり各サイズ

 ヤスリは複数の番手(番号)の紙ヤスリを用意しました。私はもともと持っていた分を用意しました。

 紙ヤスリは粗目から細目まで各番手をストックしておくとものすごく便利です。紙ヤスリは値段も安くホームセンターで1枚55円程度で販売されています。複数の番手を数枚ずつ用意しておくと作業が捗ります

 100円ショップでもさまざまな番手のものが小さいサイズで売られています。

木工における紙やすりの選び方

 番手は粗目が♯40~♯100、中目が♯120~♯240、細目が♯320~♯400となっています。♯1,000や♯2,000といった番手もありますが、木工では概ね♯400までの番手を用いるようです。

 ヤスリの番手は用途のよって使い分ける必要があります。切断した木材のバリを取るときは荒目を使います。中目は家具の塗装やニス塗りの下準備に使います。

 今回のように無垢材の汚れを落としてオイルで仕上げるという場合は中目からでよいと思います。テーブルの裏側など目立たない場所で事前に試しておくと天板を傷つけなくて済みます

 紙やすりの他にも丈夫な布やすりや汚れの詰まりにくい網目やすり(ポリネット)などが販売されています。番手さえ合っていれば、状況に応じて使いやすいものを使ってよいと思います。

ウエス

 ウエスは汚れを除去するためのものとオイルを塗るためのものをそれぞれ用意しておくと便利です。

 ただし、タオルの切れ端は繊維がポロポロとこぼれ落ちてくるので使わない方がよいです。

当て木

 ヤスリ掛けの際に使用する当て木があると便利です。適当な大きさの木材や頑丈な容器などが使えます。

 また、ヤスリを取り付けられる器具がホームセンター等で販売されています。長時間に渡ってヤスリ掛けを行うときはハンドサンダーという専用器具があると作業が楽になります。ほかにも最初から電動のサンダーを使う手があります。手作業は天板一枚だけでもすごく時間がかかる上に、とてつもなく疲れます。

汚れ落としとオイル掛けを行う

当て木に紙やすりをまく

 紙ヤスリを適当なサイズに切って当て木に巻き付けます。それからテーブルの木目に沿ってヤスリ掛けを行います。ヤスリを一定方向に動かすようにしないと傷が付いてしまう恐れがあります。

木の目に沿ってヤスリ掛け

 ヤスリ掛けを始めて最初の内は油汚れや前のワックスなどが紙ヤスリに付着します。ヤスリを取替えながら作業を続けていると次第に綺麗になっていきます。また、必要に応じて番手を適切なものに変えていきます。

 角の部分は特に注意が必要です。荒い番手でヤスリ掛けをするとゴリゴリ削れてしまいます。目立たない場所で試しながら作業を進めることをオススメします。

 ヤスリ掛けの作業がもっとも時間がかかり大変な作業です。買ったばかりのテーブルであれば汚れを軽く拭き取るだけで、オイルを塗る工程に移ることができると思いますが、汚れがひどい場合はしっかりと汚れを落とす必要があります。

 ヤスリ掛けは棚を作った時など何度もやっていますが、やる度にもう二度とやりたくないと思ってしまいます。けれども、丁寧にヤスリ掛けをすると仕上がりが全然違います!

 (追記)後日、高儀のEARTH MANシリーズ「吸じんオービタルサンダー(SD-100sc)」という電動サンダーを購入しました。便利です!

電動サンダーがあると木材の面取りも仕上げも簡単にできる
手作業で木材にやすり掛けをすることはとても大変な作業です。電動サンダーを導入すると作業効率が大幅に上がります。電動サンダーはダイニングテーブルのメンテナンス、本棚やベッド等の製作時にひとつ持っていると重宝します。

木くずの除去

 テーブルを一通りヤスリ掛けしたら木くずを掃除して天板に付着した粉を綺麗にしていきます。水を固く絞ったウエスで汚れを落としました。

 掃除の後に天板を手で触ってみるとサラサラ感が伝わってきます。

オイルの準備

 問題が特になければオイルを塗っていきます。

 今回はハワードのオレンジオイルを選びました。無垢材に使えるものなら何でも良いと思います。評判や価格などを考慮して良さそうなオイルやワックスを選んでください。

オイルはウエスにつける

 オレンジオイルはテーブルに直接垂らさずに、ウエスに少量を付けて塗っていくのがやりやすいです。このオレンジオイルは少量でもそれなりに広がっていきます。塗りすぎるとオイリーな感じになってしまいます。

 最初は目立たない部分で試し塗りして、どういう感じになるか確認しておくと後悔せずに済みます。問題がなければ木目に沿ってオイルを塗っていきましょう!

木の目に沿ってオイル掛け

 オレンジオイルを塗り込んでいくと、みるみるうちに艶が出てきます。ヤスリ掛けは疲れるだけでしたが、オイルの塗布は楽しい作業です。

 色褪せていた部分に輝きが戻っていきます。

オイル掛け終了後は乾燥させる

 写真は無垢ダイニングテーブルの天板部分しかお見せできませんが、最終的に見違えるように綺麗になりました。くすんだ色をしていた天板が艶々になりました。

 最初はオレンジオイルを塗布して乾燥させた後に、蜜蝋ワックスを塗っていく予定でしたが、今回はこれで十分と判断して作業を終えました。

 天板を手で撫でるとツルツルサラサラで本当に気持ちいいです。ものが綺麗になると心が軽くなる気がしますよね。本来、年に2回ほどお手入れをしないといけないようです。これからは定期的にお手入れをしてあげたいと思います。

 費用はオイルとヤスリで1,500円~2,000円もあればできますので、テーブルや家具のお手入れをしようとお考えの方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

電動サンダーがあると木材の面取りも仕上げも簡単にできる
手作業で木材にやすり掛けをすることはとても大変な作業です。電動サンダーを導入すると作業効率が大幅に上がります。電動サンダーはダイニングテーブルのメンテナンス、本棚やベッド等の製作時にひとつ持っていると重宝します。