日本やその他の国からタイのバンコクにあるドンムアン空港に到着後、鉄道、バス、タクシー、Grab などの公共交通機関を利用してバンコク市内のホテルや目的地に移動することになります。特段の事情がない限り、電車を利用して市内に移動する方法がもっとも簡単で安上がりです。
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ここでは、ドンムアン空港の最寄り駅から「SRTダークレッドライン」の電車を利用して、バンコク市内方面への行き方を写真付きで簡単にまとめています。


ドンムアン空港からバンコク市内へ電車を使って移動する
ドンムアン空港到着後の入国審査と荷物受取の流れ
日本またはその他の国からバンコクのドンムアン空港に到着したら、「Immigration(入国審査)」の案内に従って進んでいき、タイの入国審査を受けます。
看板があちこちに設置されているので空港内で迷うことはありません。
入国審査を受けた後にバゲージクレームにて自分のスーツケースを受け取ります。荷物を受け取る前にお手洗いを済ませておくと良いかもしれません。
タイバーツやSIMカードがすぐに必要な方は、バゲージクレームのエリアを出た後に空港内のお店を見て回って両替やSIMカードの購入を済ませてください。
外貨両替は日中であれば市内に出てから行う方がレートは良いです。現地通貨を持っていなくても、VISAタッチ等のタッチ決済(コンタクトレス決済)を利用して中心部まで移動してから両替することもできます。ただし、タッチ決済に対応していない路線や改札機があることにご注意ください。

ドンムアン空港から最寄り駅の行き方
A1、A2、A3、A4などの空港バスを利用される方は案内にしたがって国際線ターミナルの玄関を抜けた先にあるバス停を探してください。目的地によってはバスの利用が適していることがあります。たとえば、まだ電車の駅がないカオサンロードに向かう場合などがそれにあたります。
かつてドンムアン国際空港からバンコク市内へ向かう際は、空港バスに乗ってモーチット駅まで移動して、そこから電車に乗り継ぐという方法が一般的でした。帰りも同じようにモーチット駅で下車して歩道橋の下にあるバス乗り場から空港行きのバスに乗車していました。
しかし、「SRTダークレッドライン」が2021年11月29日に開業したことによって、電車を利用して空港最寄り駅からバンコク市内に移動することができるようになりました。このページでは、電車を利用して市内へ向かう方法を取り上げています。
空港最寄り駅の路線は「SRTダークレッドライン」です。「SRTレッドライン(SRT Red Line)」は「SRTダークレッドライン」と「SRTライトレッドライン」の二つの路線から構成されています。
ドンムアン空港から「SRTダークレッドライン」の最寄り駅まで、国際線ターミナル(第1ターミナル)と国内線ターミナル(第2ターミナル)を横切っていき、さらに長い連絡通路を進んで行くかたちになります。駅まではバゲージクレームを出てから迷わずに進んでも20分程度掛かると思ってください。
(参考)
SRTレッドライン(SRTダークレッドライン/SRTライトレッドライン)(タイ国政府観光庁の公式サイト)
SRTダークレッドライン(Wikipedia)
バゲージクレームを出て辺りを見回すと、赤い電車のマークが付いた案内がどこかにあります。頭上を含めて看板をひとつひとつ確認してみてください。電車のマークに従って移動するだけです。路線はひとつしかありませんので迷わず進んでください。
ターミナルの案内図が各所に設定されています。上の地図は国内線のターミナル1のものになります。駅は地図の右端にある駐車場を迂回してまださらに先にあります。
駅から空港への経路は以下のページに写真付きでまとめられています。今回はその逆方向に進んで行くことになります。以下のページもあわせてご覧ください。

頭上にも分かりやすく案内が出ています。電車のマークを見ながら道なりに進んでいきます。
この場所は国内線ターミナルの一番端にあたる場所です。ここに来るまで国際線ターミナル(第1ターミナル)と国内線ターミナル(第2ターミナル)の構内を横切るかたちになります。
ここからさらに空港駐車場の建屋を横切って、その先の連絡通路を渡ってようやく最寄り駅に辿り着くことができます。
その通路の途中にお手頃価格の食堂があります。お腹は減っているけど節約したいという方は、こちらの「マジックフードパーク(Magic Food Park)」を利用されてはいかがでしょうか。
ちなみに、スワンナプーム国際空港の1階には、ここと同じような「マジックフードポイント(Magic Food Point)」という食堂があります。
どちらも空港で働く方々をメインターゲットとした食堂と思われます。美味しいタイのご飯をお安くいただくことができます。
駐車場の建屋(写真右奥)を抜けると、こちらの一本道の連絡通路が駅までずっと続いています。この写真の反対側が駅の方です。道なりに進むと駅に着きます。
駅の周辺に「SRTダークレッドライン」の路線図があります。
この空港最寄り駅からクルンテープ・アピワット中央駅(旧バンスー中央駅)まで出て、そこから「MRTブルーライン」に乗り換えて市内方面へ移動していくかたちになります。
詳しい説明はタイ政府観光庁による以下のページをご覧ください。
(参考)
MRTブルーラインで行くバンコクの旅~前編~(タイ政府観光庁の公式サイト)
MRTブルーライン (バンコク)(Wikipedia)
券売機でのトークン(切符)の買い方
バンコクの鉄道の路線図は駅の券売機付近に掲示されています。そこでホテルの最寄り駅や乗換駅を確認します。路線図の拡大版は上記の写真またはこちらをクリック(タップ)してください。
ドンムアンからバンコク市内に向かう場合は、「クルンテープ・アピワット中央駅」でMRTブルーラインに乗り換えてから、目的地の最寄り駅を目指すかたちになります。そのため、ここでは「クルンテープ・アピワット中央駅」までのトークン(切符)の買い方を見ていきましょう。
なお、こちらの路線図は2023年8月時点のものです。旧名称の「Bang Sue Station(バン・スー・ステーション)」は、新名称の「Krung Thep Aphiwat Central Terminal(クルンテープ・アピワット中央駅)」と読み替えてください。
SRTダークレッドラインの時刻表とその調べ方は以下のページをご覧ください。

タイの券売機は新設設計で、手順が①→②→③というように番号で示されています。
券売機の画面はタッチパネルになっています。画面下の紙幣やコインのマークは、この券売機で使える金種を表わしています。
まず、画面右下の「国旗」マークをタッチして「英語」に切り替えてください。また、複数のトークン(切符)をまとめて購入する際は、左上の人数を「1」から「2」や「4」に変更します。
次に「行きたい駅」をタッチしてください。今いる駅(ドンムアン)が「赤色」で示されており、目的地に指定した駅が「緑色」で示されます。
間違ってしまった場合は右下の「Cancel(キャンセル)」をタッチしてやり直してください。
タッチ決済が利用可能な改札機にクレカをタッチして入場し、到着駅でもタッチ決済が可能な改札機にクレカをタッチして退場します。
クレジットカードによるタッチ決済は、SRT や MRTブルーライン 等で利用可能です。BTS や ARL はまだ利用できなかったと思います。利用路線と決済方法を事前にご確認ください。
目的地をタップすると次の画面で料金が表示されます。表示された料金を入れます。
「クルンテープ・アピワット中央駅」までの運賃は33バーツ(約145円)です。
画面の下にトークン(切符)の受け取り口があります。トークンとお釣りを忘れずに受け取ってください。
お釣りはやや遅れて出てきます。コインが出てくるまで焦らずに待ってください。

電車を利用してバンコク中心部まで移動しよう!
トークン(切符)は改札機上部の指定場所に1秒程度押し当てるようにすると改札が開きます。
このトークンは到着駅で退場するときに改札で回収されるのでなくさないようにもっておいてください。
行き先を確認してからプラットホーム階に上がってください。
エスカレーターや階段の前にも案内が出ていると思います。
電車が発車すると約20分で乗り換え駅の「クルンテープ・アピワット中央駅」に到着します。

クルンテープ・アピワット中央駅でMRTに乗り換えよう!
「クルンテープ・アピワット中央駅」に到着したらプラットフォーム階から改札階に降り、改札を出た後に「MRTブルーライン」の駅の方へ進んで行きます。電車を降りてから乗換駅まで15分程度です。
乗り換える人が多いのでスーツケースを転がしている人々に付いていっても大丈夫でしょう。
こちらの「クルンテープ・アピワット中央駅(旧バンスー駅)」から一定の区間は、日本の政府開発援助(ODA)の協力によって作られています。記念プレートが駅構内の隅にひっそりと設置されています。
この路線はあの問題の最中の2021年に完成しているので、バンコクには久しく行っていないという方は、ドンムアン空港と市内が電車で繋がっているということに驚かれるかもしれません。
「MRTブルーライン」の駅に到着したら同じようにトークン(切符)を購入して目的地の最寄り駅を目指してください。
駅構内の案内を見ると行き先とプラットホームがすぐ分かります。タイの駅はこういうところがとても親切で分かりやくなっています。
バンコクの情報が他にも色々ありますので以下のページもあわせてご覧ください。




