
このページでは、既に閉鎖された旧シェムリアップ国際空港(REP)の情報を旅の記録としてまとめています。写真は2023年8月のものです。
今は閉鎖されてしまった昔の懐かしい空港の風景をお楽しみください。
【閉鎖】旧シェムリアップ国際空港【記録】
旧シェムリアップ国際空港の記録
現在もシェムリアップと日本の空港を結ぶ直行便はありません。
そのため、アンコールワット遺跡群の観光を終えて日本に帰る際は、タイのバンコクやベトナムのハノイなど東南アジアの主要都市を経由して帰国することになります。
当時はホテルからトゥクトゥクやタクシーを利用して空港へ送迎してもらうと、こちらのチェックインカウンターがある出発フロアの玄関前に降ろしてもらうことになりました。
写真を改めて見てみると旧空港はまだまだ綺麗でもっと長く使えるような印象を受けます。しかし、表向きの理由として、航空機の離発着による振動が遺跡に与える影響や航空機トラブル時のリスクを考慮して郊外へ移転することになったようです。
到着時はトゥクトゥク運転手のお迎えがあったため、空港内をじっくりと散策することができませんでしたが、出発フロアの入り口にも ATM があったようです。
新しい空港に移転してしまった今となってはただの想い出に過ぎませんが、こぢんまりとした旧空港を個人的に気に入っていました。
玄関を入ると国際線と国内線の出発フロアが広がっていました。到着と出発で建物が分かれており、出発フロアはこのエリアだけです。
出発フロアの右手(写真右奥)に保安検査場と出国審査場がありました。
出発便は国際線と国内線をあわせて1日十数本しかないということもあって、チェックインカウンターがオープンする前に来るとほとんど人がおらず閑散としていました。
当時、シェムリアップからの国際線は、タイのバンコク、ベトナムのハノイとホーチミンとダナン、マレーシアのクアラルンプール、シンガポール、ラオスのルアンパバーン、中国の上海への各便がありました。
それに対して、国内線はプノンペンとシアヌークが数便出ているだけでした。国内移動はエリートビジネスマンを除いてバス移動が中心なのかもしれません。
今後、街の発展にともなって便数も少しずつ増えていくのではないでしょうか。
エプロン・カフェ
玄関を入って左側にカンボジアのカフェである「エプロン・カフェ(Apron Café)」がありました。小さな空港は時間を潰すところが限られているので、こういったカフェはとても貴重です。
こちらのカフェは新空港のシェムリアップ・アンコール国際空港(SAI)に移転して再オープンしているようです。プノンペンやシアヌークビルにも同じお店があるようです。
空港のカフェだけあって色々なメニューが揃っており、お店も清潔感があります。VISA Master はもちろん JCB も使えました。カンボジアは意外に JCB が通用します。
こういうところであればクレジットカードを安心して利用することができます。
メニュー表はカウンターとテーブルに備え付けられていました。ご飯からドリンクまで種類が豊富です。
注文してすぐに食べられる軽食がとても充実していました。
価格は上段のケーキが3.50~4.00ドル程度で、中段のサンドイッチ類が4.50~4.75ドル程度でした。また、缶ジュースは2.00~3.50ドル程度でした。
空港価格ではありますが、他の国と比べると普通に購入することができる価格設定です。
このときはフルーツジュースにはまっていたので、パイナップルジュースを注文しました。3.50ドル。とても美味しかったです。
保安検査&出国審査
休憩を終えて保安検査&出国審査へ。
小さな空港は動線がシンプルで迷うことがありません。
頭上の案内も必要なところにしっかり設置されていました。
検査を終えて搭乗ゲート方面へ。
制限エリア内の免税店と飲食店
小さい空港でも免税店はありました。
店員さんもお客さんもいませんw
商品は他の空港の免税店と同じようなラインナップでした。メイド・イン・カンボジアの製品も色々置いてありました。
ジャスミン、ロータス、マンゴー、レモングラスの石けんが3.00ドル、ココナッツのリップクリームが6.00ドルという感じです。
ドリアンクッキー、マンゴークッキー、ココナッツクッキーなどのように東南アジアらしいお菓子等もありました。上段右はそれぞれ9.00ドル。
アンコールワットの写真がプリントされた商品も数多く並んでいますね。中段右のセサミ、ドリアン、ココナッツ、マンゴー、カシューナッツのクッキーは7.00ドル。
コーヒーや茶葉もありました。コーヒーは12.00ドルや14.00ドルの値札が付いています。
ジャックフルーツチップスが8.00ドル、バナナチップス(小)が3.00ドル、タロチップスが4.00ドルといった価格です。
タロ(TARO)はタロイモでしょうか。これぞご当地ならではといったお土産ではないでしょうか。これは試しに買っておけば良かったかもしれません。
服やアクセサリーなども販売されていました。
免税店を抜けてゲートに向かうエリアにも他のお店や飲食店がありました。旧空港は小さい割に色々と揃っていました。
新しい空港もそのうちに行きたいと思っています。新空港はどういうふうに進化しているのでしょうか。
飛行機の待ち時間がかなりあったため、バーガーキングへ行って遅い昼食を摂りました。バーガーキングは海外の空港でよく見かけます。セットメニューが充実しています。
日本では進出と撤退を繰り返しているイメージを持っていましたが、2017年頃から復活しているようですね。ファストフード店は海外ではお手洗いや Wi-Fi 等で重宝するのですが、日本ではほぼ行かないので最新の動向がまったく分かりません。こういうお店はクレジットカードを安心して使えるところが最大のメリットです。
注文したハンバーガーセットがきちんと並べられています。ここで小腹を満たしてから飛行機に搭乗します。
ちなみに、当時はハンバーガーセットが6.00ドル、チーズバーガーセットが7.00ドルでした。
スタッフさんはとても丁寧ですね。他のところでも書いているようにカンボジアは優しい人が多くてほっこりする国です。
Thai AirAsia FD615 便の搭乗記録
搭乗ゲート脇の待合所
バンコクのドンムアン空港に行くタイエアアジア FD615 便待ちです。
行きは同タイエアアジアの FD614 便でした。

この待合所から見える風景は南国らしくて最高でした。
2023年の夏はまだ観光客が戻りきっていなかったのかもしれませんが、乗客がまだまだ少なく感じました。街中も日本人はもちろん韓国人や中国人はほとんどいませんでした。
渡航情報を調べてみたところ、2024年頃から日本からの観光客も大幅に戻ってきているようです。また、新空港の利用者は開港当時と比べて今ではかなり増加しているとのことです。
旧空港からタイのドンムアン国際空港へ
飛行機が1~2便しか止まっていなった旧空港。
一番奥の建物が入国審査場です。その手前がチェックインカウンターのある出発エリアの建物でしょう。
沖止めされているタイエアアジアの飛行機。赤×白の機体が青空とマッチしていてとても格好良いですね!
これでバンコクのドンムアン国際空港に向かいます。
タイエアアジアの FD615 便から見た旧空港の風景。
空から見下ろすシェムリアップ郊外。
シェムリアップ近郊はまだまだ未開発のエリアが多いですが、平地も多いので今後ますます発展していくのではないでしょうか。これほど緑に溢れた風景は近い将来見られなくなってしまうかもしれませんね。
バンコクのドンムアン国際空港
シェムリアップからの飛行機は約1時間でタイのバンコクにあるドンムアン国際空港へ到着します。
タイの入国審査とバゲージクレーム。
トイレに寄ってから向かったらもう誰もいませんでしたw 入国審査場は審査官を1人残してもぬけの殻になっていました。
こちらがバゲージクレームです。ドンムアン空港もそれなりに広いですね。このフロアにも外貨両替所がありますが、街中の方がレートが良いです。
日本からバンコクに到着した際は、交通費分の1,000円札だけ両替して後は街に出てから両替という方法があります。SRT と MRT は一部改札で VISA タッチなどの非接触型決済が使えるはずなので実際のところ両替なしでもOKです。
電車を利用して街の中心部へ行く方法は、以下のページをご覧ください。ダークレッドラインの電車に乗ってクルンテープ・アピワット中央駅まで33バーツです。そこから別の路線でホテルのあるところまで移動します。
なお、タイ旅行の情報は『地球の歩き方 2024~2025 バンコク』や『地球の歩き方 2024~2025 タイ』の内容が充実しているのでとてもオススメです!




